読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

天才万博2016 ホームレス小谷さんの信頼だけで出来上がった、客が主役の嬉しい楽しい幸せだけの、最高の空間。

f:id:kayamy:20170101000528j:plain


天才万博2016



ホームレス小谷さんが一年かけて手売りでチケットを売って、天才だけを集めて開かれる音楽祭。


本当に最初の最初にチケットを買った人たちは、その日に誰が出演するかをまったく知らない。


でも、最高に楽しい夜を過ごした人たちは、来年もこの場所で最高に楽しい夜が過ごせることを微塵も疑わずに、小谷さんを信頼してチケットを買う。


そして、それを決して裏切ることなく、最高の夜を過ごさせてくれるのが、天才万博。



それも今年で3年目。わたしが参加するのは2回目だ。



この場所には、本当に、楽しい嬉しい幸せだ、しかないなあってそう思う。



多分、ここにいる人たちの中で、出演する特定の人のファンだからって来た人は、実はあんまりいないのだと思う。


それでも人が集まって、そうしてみんなが最高に楽しんで幸せそうに笑うっていう、それこそが、この天才万博の真骨頂なのだと思う。


例えステージに上がる誰一人として知らなくても、そんなことは関係なくて、みんながみんな最高に楽しめて、うっかりその人たいのファンになっちゃったりする、そんな不思議なイベント。



天才万博に出演するのは天才ばかり。


天才だということが、出演するための唯一かつ絶対の条件。


あとはまったく関係ない。集客力があるだとか、名前が売れているだとか。もう全部が全部関係なくて、ただただ彼らが表現するものが天才的に素晴らしいかどうかって、それだけの理由で選ばれた出演者たち。


わたしは音楽に疎すぎるのでまったくあてにならないのだけれど、天才万博に出演する人たちのことは、天才万博を知らなければ、きっと一生知ることがなかっただろう人たちばかり。


そんな人と出会わせてくれて、わたしみたいな音楽業界とほとんど接点を持っていないような人間でももれなくまるごと楽しませてくれる、楽しさの渦の中に巻き込んでくれる、それが天才万博という場所。



二日目のトップバッターは「みにまむず」。


変なつなぎを着て現れたのは凸凹な4人組。楽器なんだかがらくたなんだかわからないような楽器を鳴らして楽しそうに嬉しそうに、演奏しだす。


ところどころに挟まれるのは絶妙な掛け合いのコントのようなやり取り。音楽は楽しくて嬉しくて、うっかり踊り出しそうで。トークも音楽みたいに楽しくて、音楽を聴きながらなんだかずっと笑ってた。


すごく素敵な人だなあってその笑顔だけで幸せになるような、全開満開の笑顔で、本当に心から楽しそうに楽器を打ち鳴らす。それに合わせて他のメンバーも楽しそうに嬉しそうに、ハーモニーを奏でる。


楽しい嬉しい幸せばっかりの天才万博、2日目トップバッターにふさわしい、楽しくって嬉しくって幸せな、そんな最高にご機嫌なミュージック。


会場が温まったところで現れたのは、音楽祭だと思っていた天才万博の異色の一点、キングコングの二人。


そういえば、一度も天才万博が音楽祭だと謳ったことはなかったなと思いながら彼らを迎えて、失礼ながらこの二日間で一番期待していなかったこの二人に、うっかりわたしはこの二日間で最大の感動を覚えたのでこちらの記事はまた別途。



次に現れたのはミスターダンディ、「後藤ひろひと」。


彼は本当にずるい。ダンディという言葉をそのまま現実化したような佇まいに、くるくると変わる魅力的な表情。チャーミングで親しみがあって、その表情だけで大好きになる。声もまたその容姿を裏切らずに甘く低く会場を満たしていく。


本業は演出家、劇作家だなんて、そんなことはどうでもいいくらいに、ただひたすらにかっこよかった。

本業がそれなのに、歌ってこんなに素敵でかっこいいなんて、本当にずるい以外の何物でもない。

こんなに手放しでかっこいいって褒められる人もそういない。


魅力的な低音でその場を満たし、会場の老若男女を虜にした後は、会場全員で「えんとつ町のプペル」の大合唱。


わかる人もわからない人も、とにかくみんながめちゃくちゃでもなんでも歌って会場全員が合唱団になった。


天才万博の主役はお客さん。ひとりひとりが最高に楽しんで、ひとりひとりが盛り上げて、そして全力で歌って何なら踊っちゃう。



その天才万博の真骨頂は最後のトリを飾る「ハッチハッチェルオーケストラ」が魅せてくれた。


彼らは最初からぶっ飛ばしてきた。

独特の世界観と、キャラクターで、あっという間に会場を席巻し、お客さんを虜にしたかと思ったら、もう2曲目くらいで客を巻き込み歌いだす。


まったく知らない曲だけど、まったく意味不明な歌詞だけど、みんなで歌うと楽しくて。気が付いたらみんながみんな、叫ぶように歌ってて、みんながみんな、踊ってた。


会場が一体になって、会場みんなでオーケストラ。


彼らの曲は彼らだけのものじゃない。お客をみんな巻き込んで、客をみんなオーケストラの一員にして、みんなで作り上げるのが彼らの曲。



演者と客の垣根はなくなって。


みんなが歌ってみんなが踊った。


そのうちステージも取っ払おうって、みんながステージに上がって一緒に歌って踊りだす。


もう何が何やらめちゃくちゃで、何がどうなってるのかわからない。


でも、ただただ、ひとりひとりの心から楽しそうな顔が、小谷さんの、西野さんの、ハッチハッチェルオーケストラのみなさんの、心から嬉しそうで楽しそうな顔が、それがそこにあるってことが、すごく嬉しくて楽しくて、ああ、いいなあって思う。


舞台の上にいる誰もが笑っていて。そこには演者だとか客だとか、年齢だとか性別だとか肩書きとかなんだとか、もうすべての垣根が取っ払われて、音楽だけが、歌だけがそこにあった。


隣の人が誰だかわからなくても、一緒に歌っているその歌だけで繋がっている空間がそこにはあった。


その人のことを何一つ知らなくても、一緒に歌っているというそれだけで、どこか一体感を味わえるような。みんながみんな、優しくて楽しくて最高の人たちだって思えるような。


どこまでも、フラットで、平和で、お互いを認め合うような、そんな空間がその一時、そこに現れていた。


すごく不思議だ。すごく不思議だけれど、音楽は人と人を、その属性を引っぺがして繋いでしまう。


これが音楽が持つ力だ、と思う。


ある意味嵐のように。人の心を掴んで掻っ攫っていく。


嵐のようなその時間が過ぎ去って、最後に流れる天才万博のダイジェストムービー。


天才万博を影で支えてくれたたくさんの人たちの笑顔。演者の、客の、はじけるような笑顔。流れる映像全てに笑顔があって。そして、その映像は、作った人のあり方を反映して、とても優しくまるで陽だまりの中のような暖かさで。今日という時間の愛おしさを、より一層教えてくれる。



天才万博そのもので感動して。最後に流れるムービーでまた感動する。この時間が、本当に楽しくて幸せで、とっても愛おしいものだったって、確認させられる。



最後まで、最後まで本当に幸せな時間だった。



そんな、幸せで楽しくて最高な天才万博。

来年はなんと!3日間に拡大して開催します!!


12/28.29.30、場所は変わらず東京キネマ倶楽部


もし、今年興味あったけど行けなかったーーー!!

なんだかめっちゃ興味湧いてきたい!!という人は是非こちらから!!


もうすでにチケット販売開始しております!!

今年の天才万博のダイジェストはこちらからー!!

1日目「夜空にかかる虹」

2日目「星たちの踊る森」