尊敬する人の結婚式で写真を撮ることへの感謝を知る。
わたしの大好きな人たちの結婚報告会。
そして二人の大切な娘さんの一歳の誕生日。
あの日からもうそんなに時間が経ったのかと驚く。
二人の結婚の報告を受けてからでももう1年半が経った。
新婦の実家がある関西の地での待ちに待った報告会。
その場にカメラマンとして呼んでもらえることが。
本当に本当にそれだけでありがたいと思った。
こういう風に思い出してもらえること。
こういう風に機会を与えてもらえること。
カメラを買って写真を撮るようになって、
その場の空気を残して伝えられるようになった。
ひとりひとりに感動を伝えられるようになって、
その感動の場に立ち会わせてもらえるようになった。
わたしにとって、写真を撮るってそういうこと。
写真を撮ることで、ご縁や繋がりが広がってゆき、
一期一会の出会いの時間を深くわたしの中に残してくれる。
その残った深い時間を伝えてその場にいた人たちと繋がれる。
写真はコミュニケーションの手段のひとつで、
わたしのコミュニケーションを何段も深くした。
写真を撮ったからこそ、
あの瞬間の笑顔が瞬きが、
わたしの中に深く刻み込まれる。
その瞬間をその場にいた人たちと共有できる。
写真を撮って、こうして言葉を綴って、
あの時間が一瞬から永遠に変わっていく。
写真がなくてもカメラを構えなくても
忘れない出来事はたくさんある。
でも、自分が撮ったからこそ、あの笑顔が涙が、
わたしの目の前に一瞬で鮮やかに蘇るようになった。
写真を撮るって凄いことだと思う。
わたしはこの日に撮った彼女の笑顔も彼の笑顔も彼女の父の母の兄弟の友人の笑顔も、すべて。
きっと忘れないだろうと思う。彼らの笑顔はわたしの頭の中のアルバムにいつでも自由に取り出せる形でしまわれている。
カメラを構えるからこそ、写真を撮るからこそ、
わたしはあの煌めく一瞬を捉えることが出来る。
そうでなければ気付けない瞬間ってたくさんある。
カメラは魔法の道具だと思う。
裸眼で見るより美しい世界を見せてくれる。
奇跡としか言いようがない瞬間を収めさせてくれる。
そして、その一瞬を永遠にわたしの中に残してくれる。
その人の大切な場に居合わせてもらえること。
その大切な一瞬を撮らせてもらえること。
それが本当にありがたくて、うれしい。
けれど、撮りながらもやっぱりずっと、
もっと、もっといい写真が撮りたいと思う。
彼女が彼が持つ光をわたしは捉え切れていない。
ああ、もっといい写真が撮りたい、いい写真が撮れるはず。
カメラを構えながらそんなことをずっと思っていた。
わたしの目の前に現れた最高の瞬間を。
あの瞬間を寸分違わず写真に収めたい。
魂震えるその瞬間を収める技術が欲しい。
写真の神様が惜しげもなく、
最高の一瞬を与えてくれているのだから。
久しぶりに、依頼を受けて撮影をして思ったこと。
純粋に、もっと素晴らしい瞬間を収め続けたい。
そのために、やっぱり経験したい。たくさん。
見切り発車で撮影します!って言ってみたら。
本当にありがたいことに、たくさん依頼をもらって。
それもまた、ありがたいなあと思う。
目の前の、美しくて素晴らしい世界を、
たくさん撮ってたくさん伝えて喜びを広げたい。
写真を撮るって、
この世に光を増やすことだなあと。
そんな風に思ったのでした。
尊敬する人が繋げてくれた、
わたしの次の道へのきっかけ。
わたしはいつだって、彼女から大切な贈り物をもらう。
でもそれだけじゃなくて。
彼女と出会えたことそのものが、
わたしにとっては大いなるギフト。
本当に、おめでとうございます。
そして、心から、ありがとうございます。
2017.10.7