心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

星窓茶会。深海と琉球へ旅する時間。

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伝統も大切だけど、遊びも大切。


気軽に楽しくお茶の世界を覗ける場所。


そして。


わたしが大好きな人たちがいるところ。


いつだって、彼らが作ってくれる場は、

とっても優しくて柔らかくてあたたかい。


彼らと出会えたことを、

すごくありがたいなあって、

しみじみと思うことがある。


わたしは動き続けて止まることを選ばない。

でも、時々休むことも必要だと知っている。


そんなときに、ゆっくりのんびり、

自分のペースで生きている彼らに触れる。


そうすると、いろんなものがゆるんでいく。


わたしは、彼らと同じ場所にずっとはいない。


だからこそ、

彼らがいてくれることが、

彼らの作る場に触れることが、


本当に大切なのです。


彼らに触れるのは、

一息つくことと似てる。


ゆっくり、のんびり、

自然の流れに身を任せ、

まるでせせらぎのように。

やさしくてうつくしい人たち。


彼らに触れることで、

わたしは清い流れを

自分の中に取り戻す。


楽しくて、笑えて、幸せで。


堅苦しくなく、肩肘張ることなく、

目の前の素晴らしいものに浸る時間。


 

今回の茶会のテーマは深海と琉球

 

 

光射さぬ茶室の中で、海の底の光を見る。


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お茶菓子が差し出されるけれど何も見えない。


同じ茶室にいる人たちの姿も表情もなにひとつ。


ただほろほろとやさしくて甘い味わいだけが残る。


ちいさくて、まるくて、やさしくて、あまい、もの。


次に差し出されたお抹茶は、少しぴりりと苦かった。


ゆっくりと、ひとくち、またひとくちと味わって。


少し目が慣れてきて人の姿がぼんやりと浮かぶ


それでもその姿はゆらゆらと揺れる影のよう。


日常とは切り離された世界にいるよう、で。


なんだかとてもおもしろいな、と思う。

 

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次に行くは光鮮やかな琉球の間。


明るく華やかな空間でシーサーが笑う。


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寄せては返す琉球の波の音を奏でて遊ぶ。


涼やかで透明で、美しいお菓子が配られて。


ほろほろとほどけるその食感も、また楽しい。


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夫婦ふたり、本当に楽しそうに話しお茶を点て。


ああ、やっぱり素敵だなって思いながら音を聴く。


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涼しげな水音に、心地よい茶筅の音が呼応する。


差し出されたお茶には綺麗な氷が浮いていた。


にがくて、あまくて、つめたくておいしい。


素敵な人と素敵な空間で美味しいものを。


こうしてゆっくりとただ味わう時間は。


だだとてもとても、しあわせだなと。


そんなことを何度でも思うのです。

 

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最後は楽園への誘い。


わたしは、彼の奏でる音が本当に好きで。


CDも買ったし聴いたけれど、

やっぱり本物にはかなわない。


なぜ、こんなにも

わたしの心に幸福をもたらしてくれるのか。


なぜ、こんなにも

わたしのこころをおだやかにしてくれるのか。


改めて今日聴いて、本当に不思議だと思う。


彼の音は、わたしの細胞をふるわせる。


彼の音は、ここではないどこかを見せてくれる。


昨年初めて彼の奏でる音を聴いた時も思ったけれど、


彼はわたしに、蓮の花が次々と開く様と、

水の波紋が連なり続ける世界を見せてくれる。


静かで、美しくて、幻想的な。


そんな世界に誘ってくれる。


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彼の音は、わたしにとっては水のよう。


綺麗で、澄んだ、美しい水の音。


落ちる雫と広がる波紋。


水が生まれ広がり消えていく。


すべてはうたかた、一瞬の。


だからこそ美しく尊い


音が変わって見えたのは楽園。


ふわりと広がる水の輪の、


向こうに見えるは南国の。


瑞々しい緑と鮮やかな花。


からりとした明るい日差しと暖かさ。


さきほどまで聴こえていた人の声も消え。


だれもがみんな、楽園の音に耳を澄ませる。


からりと晴れたその景色。


その中に豊かな水の流れがある。


ただやわらかくその世界を包む、


まるで泡のようなやさしい水が。


その水こそが、その地を楽園たらしめてる。


深海へ潜り、琉球へ飛び。


そして現実世界を飛び越えて楽園へ。


たった数時間のこと。


それでも、まるで別世界にいたかのようで。


茶室のある空間を出て。

外の暑い日差しを浴びて。


その瞬間。


ぱたんと現実に戻ったようで。


まるで泡沫の夢だったかと。


そんなことを思った。

 

 

本日も、素晴らしい一席を、ありがとうございます。

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