心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

人身事故。その事柄の軽さと哀しさ。

人身事故。

誰かが、
自分の命を諦めた、
ということ。

けれど、
車内では、

「ついてない」

という、
そんな言葉が踊る。

すぐそこで、
誰かが亡くなったかも、
しれないのに。

それが
まるで

どうでもいい
日常のように


消費

される


ある時、

面白おかしく

人身事故の

現場を語られた。


それは、

誰かの

大切な人の死

なのだと

その

想像力を欠いた

発言。


その瞬間に、

線路に飛び込んだその人の人生と、

その人を大切に思っていた人の人生が


なくなってしまったかもしれないのに。


それは、単に、自分が仕事に遅れた、という。

それだけの事柄になってしまうのだ。


「ついてない」


「勘弁してくれよ」


その言葉は、

なんて哀しいのだろう、

と思う。


飛び込んだ人が、

自分の大切な人であったら、と。

その想像力も働かないほどに

日常の光景になっていることもまた。


哀しいな、と思う。