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心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

参列した、すべてのひとが。ひとりひとりが、心から。彼女の結婚を祝福し、喜び、涙する。これ以上の結婚式を、わたしは知らない。

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わたしの心から大切で大好きな、本質的なものを共有できる、大学時代からの数少ない友人の結婚式。


彼女が結婚するのと聞いた時、わたしは嬉しさのあまり泣いた。



彼女は、とても美しく、優しく、繊細な人だった。



いつも優しい笑顔をたたえ、周りのことを気遣い、そして、大切に思う人のことを労わり、すべてを受け入れようとしていた。


彼女とは、例え遠く離れても、環境が全く変わっても、会うたびに驚くほどに話が合った。地元を離れ、東京に来てから、めまぐるしく変わっていく人間関係の中で、彼女との関係は全く変わらなかった。


いつ会っても、いつ話しても、同じ目線で、同じ深さで話ができた。何年何ヶ月会っていないとか、全く関係がなかった。たとえ話さなくても、黙っていたとしても、息苦しさを感じることはなかった。


こんな関係を持てることが、とても不思議で、とても幸せだった。



そんな彼女は、その優しさのゆえに、その繊細さのゆえに、大切な人を、ものを、場所を大切にしようを思うがゆえに、とても苦しんだ時期があった。


誰かのためにいつも心も体も砕き、誰かの幸せのために心を傾け、行動する彼女が、いつか甘えることができる、寄りかかることができる人を見つけられたなら。そう、願ってやまなかった。


それは、誰かに依存する、ということではなくて。自分の弱さを認めて、それを分かちあうことが出来るということ。依存することとは異なり、弱さをお互いに分かち合うことは、自立していなければ出来ないこと。ある意味で、強くならなければ出来ないことだ。



彼女は、何度も何度も繰り返し、どこにいても何をしていても、いつも自分の本質と向き合おうとしていた。

決して、自分を誤魔化そうとはしなかった。自分が納得できるまで、真摯に自分自身と向き合い、自分をまるごと受け入れようとしていた。


彼女は、会うたびに柔らかくなっていった。力が抜けていった。

彼女が持つ輝きはそのままに、本質はそのままに、どんどん美しく、輝きを増していく。


彼女と会うと、いつも大切なことに気づかされた。いつも大切なものを見つけられた。


彼女と過ごす時間は、わたしにとって、いつだって宝物だった。

楽しいことを話している時も、苦しいことや辛いことを話している時も。いつも、そこには輝く何かがあった。




その彼女が、人生の伴侶を得て、心を許せる、心を預けられる、そんなひとと、一緒に歩んでいく。



それは、彼女が自分と向き合い、自分を受け入れ、様々なことを乗り越え包み込んできたから。




だからこそ、彼女は彼に出会えたのだと、そう思う。




そんな日が来たことが、その素晴らしい日をお祝いできるということが、本当に、本当に幸せなことだと思う。




この場所に、いることが、本当に、心から幸せなことだと。




彼女の結婚式は、本当に素晴らしかった。わたしは、こんなに愛に溢れた結婚式に参加したことがない。



彼女の結婚を、ご両親はもちろん、弟も、妹も、心から喜んでいた。お姉ちゃんが大好きで大切だと、その笑顔が、涙が語っていた。


それは、家族だけではなくて、親戚の人たちも。振り向けば、叔父や叔母と思われる人たちが、目に涙を浮かべていた。号泣している人もいた。


親戚の子の結婚を、こんなにも喜び、涙することがあるだろうか。それは、間違いなく、彼女が今まで築いてきた関係性を表していた。


それだけ、周りの人に、彼女はまっすぐに真摯に愛を注いできたのだ。まるで我がことのように、我が子のように、彼女の結婚を祝福できるほどに。感極まって涙してしまうほどに。


今回の式に呼ばれたひとりひとりが、心から、彼女の結婚を喜び、祝福しているのが、本当に伝わる、素晴らしい式だった。


一般の結婚式では、たくさんの人が呼ばれるがゆえに、そのお祝いの気持ちや思い入れにそれなりの濃淡が出来るのに、この日の結婚式では、みんながみんな、ひとり残らず彼女の結婚を心から喜んでいることが伝わってきた。




こんな素晴らしい結婚式は他にない、と思った。




結婚式には、その人の人間性が現れる。




結婚式の進行や装飾や料理を工夫することも、心を砕くことも、とてもとても大切だ。




けれど。




一番、人の心を打つのは、その場所がどんな人のどんな想いに満たされていたか、なのではないか。



結婚式には、何度も何度も参加してきた。どのようにプログラムが進行し、これから何があるのかなんて、もうすっかり把握している。



けれど、それでも、わたしは今日のこの結婚式が今までで一番良かったと、そう思う。



それくらい、この場には、純粋なお祝いと喜びの気持ちが溢れていた。



結局、一番大切なのは、何よりも、何よりも、想いなのだ。



そして、こんなにも、この場に集まったひとりひとりから愛されている彼女のことを、本当に、素晴らしい人だと思った。



本当に、素敵な人だと思った。



それを知れたことも、それに触れられたことも、本当に、本当に幸せだった。



なんだか、理由もなくずっと泣いていたように思う。



結婚式の間だけではなくて、披露宴の時もずっと。



彼女は、とてもとても幸せそうだった。新郎も、とてもとても幸せそうだった。



それが、ただただ幸せだなと思って。



それが、ただただ嬉しいなと思って。



それを感じるたびに、なんだか泣けて仕方がなかった。





友人が彼女に聞く。




「今、幸せですか」




彼女が満面の笑みで応える。




「はい、幸せです」





それが、すべてで、それがあればもう何もいらないと思った。






今も、これからも、ずっとずっと幸せで。



結婚、本当におめでとう。