読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

いま、この瞬間、ここにあるものだけを。

その場限りのものが好きだ。



会うこと、

話すこと、

見ること、

撮ること、

味わうこと、、、


わたしは、時間が停止してしまったものに興味が持てない。


わたしにとって、本との出会いもその一瞬で消えてなくなるもの。同じ本を読み返すことはない。
たまに、思いがけなく再会の日が来ることはあるけれど。

だから、どんなに気に入って、手元に置いておきたいと思ったとしても、一度読んだ本をもう一度開くことはほぼない。

だから、本はどんどん手放すことにした。わたしが手放せば、その本に出会うべき人がきっと出会うことが出来るのだから。

どんなに気に入った本も、どんなに感動した本も、わたしの手元には残さない。残っているのは、まだ読んでいない本と、いただいた本と、思い出の本と、渡すべき人を待っている本だけだ。


それは、画集や写真集でも同じだった。


展覧会へ行く。そこで展示されていた絵に、写真に、造形物に感動して本を買う。


けれど、その本を開くことはない。


あんなにも感動したのに、あんなにも心震えたのに、もう二度と本を開くことはないのだ。


わたしの体験は、その時限りのもの。その時、その一瞬で常に完結し続けている。


完結してしまったものは、もう振り返らない。


振り返ろうとも思わない。


あの、感動の一瞬は、わたしの中であの瞬間に終わってしまったからだ。


たとえ同じものであろうとも、あの時あの瞬間の感動は、あの時限りのもの。本を開いても、そこにはもうそれはないのだ。


だから、わたしはもう一度本を開いたり、CDを聴いたりすることはない。わたしが望むものがそこにはないということを知っているからだ。



だから、わたしはライブに行く。展覧会に行く。会いに行く。見に行く。


いまこの時しかない瞬間を求めて。


それだけが、わたしの世界にとって意味のあるものだから。

f:id:kayamy:20161220214055j:plain