心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

本音で生きる。堀江さんの、多分なんでもない普通の日常の話。

昔は、これが本当に難しいと思っていた。


今も、まだ少しだけ難しいと思っている。 


でも、今は、堀江さんの言うことがよくわかる。 

なんで本音を言わないのか、なんで本音を言えないのかがわからない。


わたしも、その世界に生きることが出来つつあるから。


本音を言ったところで、何ひとつ変わらなかった。

むしろ、生きやすくなった。過ごしやすくなった。

本音を言っても誰もわたしを仲間はずれにしなかった。

本音を言っても仕事がやり辛くなる、なんてことはなかった。


それは、本音を言って誰に何を思われてても、まあいいいか、どうでもいいや、と思えるようになったからだと思う。


堀江さんは、昔から、本当に昔から、本音だけで生きてきた人。本音を言うことを恐れなかった人。いや、彼は本音を言うことに恐れを抱いたことなんてなかっただろう。


彼にとって、本音を言うことは、呼吸をするように「当たり前」だったから。


でも、わたしたちの多くは、本音を言うことに慣れていない。本音を言わない、我慢することが「当たり前」のわたしたちと、堀江さんの住む世界は、違う。



それは例えばお金持ちの家に産まれたとか、貧乏な家に産まれたとか、そんな「たまたま」そうだった、というそれだけのことだ。


あなたが悪いわけでも、わたしが悪いわけでもない。


どんな家に産まれるか、どんな親の元に産まれるかは選べない。普通の日本の一般的な考え方をする家に産まれて、普通の日本の周りの人の言うことをよく聞く個性で産まれてしまったなら、それはそれでもう仕方がない。

人生はサイコロを振って出た目のようなものだ。

たまたま1が出た、たまたま6が出た、それくらいのこと。

その1だとか6だとかに文句を言っても仕方ない。


じゃあ、これから、どうするか、だ。


この本に書いてあることはシンプルだ。



とにかく自分がやりたいようにやれ。

とにかく自分の頭で考えて決断して行動しろ。


それだけだ。


繰り返し、繰り返し、言葉を変えて例えを変えて、たくさんのことが語られるけど、そういうこと。


堀江さんは別にスーパーマンでも天才でもない。


ただ、シンプルに素直に正直に、自分がやりたいことをやってきた、それだけの人だ。


毎日毎日、工夫して改善してトライアンドエラーを繰り返して。


それをただただ、愚直に素直にやってきただけだ。


彼にとって、この本を書くことはきっと退屈だっただろう。

当たり前のことで、全く特別でもなんでもない。

朝起きてご飯食べて歯を磨いて家を出ます、くらいの、どうでもいいほどに、意識しないほどに、毎日の当たり前のこと。取り立てて書くほどのことでもないこと。

わたしたちだって、いつものなんの代わり映えもしない、朝起きてから家に帰ってくるまでの、普通の生活のことを書いてください、って言われたら、ええー、つまんない、と思うだろう。


多分、堀江さんにとって、ここに書かれていることはそういうことだ。


そんな普通の面白くもないことを書くよりは、新しいビジネスの話をしていた方がよっぽど楽しい、そう思っているだろう。


だからこそ、この趣旨の本は最初で最期。

見て読んで納得したら決断して実行する。

エッセンスさえ腑に落ちたら、あとはいらない。


本を読む暇があったら本音を言って、決めて動け。



それだけのことなのだ。



堀江さんは知っている。


こんな本を読んだところで、変わりたくない人は変わらない。


変わろうとしている人は、本音で生きている人は、生きようとしている人は、こんな本は読まない。


それこそ、時間の無駄だからだ。


こんな本を読んでいる暇があったら自分のやりたいことをやるために時間を使ってる。


ただ、変わりたいと言いながら変わりたくない人が、なんだか少しだけ変わるために行動したかのような錯覚に陥るために、そしてその甘い時間をひととき楽しむために消費されるだけだと知っている。


でも、この本を読んだ、たった数パーセントでも、0.01パーセントでも、決めて動く人が出てきたら、この本の価値もあるのだろう。


でも多分、そんな非効率で、ほとんどが浪費される時間のために貢献する、そんな仕事を堀江さんは面白いとは思えないんじゃないかとそんな気がするのだ。


本音で生きる、堀江貴文


経歴からも、イメージからも、間違いなく売れるだろう本。


でも、そこにきっと面白みはないのだ。意外性も、発展性もきっとない。


だからこそ、この仕事は、彼にとっては退屈だったのではないか、と思う。


けれど、それでも、堀江さんの、その「退屈なほどにいつもの日常」を垣間見ることは、動きたい人にとっては本当に得るものの多い時間になるだろう。


なぜなら、堀江さんが「本音で生きてお金を回している成功者の見本」だからだ。


彼の「日常」を垣間見れることで、それを真似することで、彼のようになりたいと思う人は、多くのものを手にすることが出来るだろう。


この本は、鼓舞してもらうというよりは、本質に気付いて落とし込んで捨てる本。
もしくは、彼の生き方を真似てそこから自分の道を見つけ出すための、指南書だ。

本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)

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