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心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

この世界の片隅に どんな時でもそこにある大切な日常。

あの戦争の時代を、広島、呉で生きていた人たちの、ふつうの、本当にふつうの日常。


どんな時代でも、どんな場所でも、どんな環境でも、そこに生きる人たちにとっては日常。日常でしかない。

どんどん食べるものがなくなっても、どんどん世界が殺伐としてきても、焼夷弾が落ちて街が焼け落ちても、ひとり、またひとりと隣で大切な人が亡くなっても。

わたしたちは、生きていく。

わたしたちは、食べていく。

わたしたちは、手をつなぐ。

いとしい人を、抱きしめる。


戦時中。

その言葉だけで、わたしたちは悲惨な日々を、絶望の日々を思い起こす。

何度も何度も本で読むのは、情報で知るのは、悲惨で、辛くて、苦しくて、まるで地獄のような日々。

毎日、毎日、毎日、毎日。

ただ、果てしない絶望が続くような、そんな日々が、戦時中に生きた、普通の人の日常、なんだと。

けれど。

そんな日常ばかりが続くなら、先に心が死んでしまう。

後から話を聞いて、どんなに過酷で悲惨でどうしようもない日々でも。

どんな日々の中だって、笑顔があって、涙があって、優しさが、ある。

どんな日々の中だって、料理を作って、着物を縫って、ご飯を食べて、お風呂に入って、布団に横になり。


また、朝を迎えるんだ。

いつもの、ふつうの、朝を。


それが、生きるということ。


どんな時代でも、どんな国でも決して変わらない、そこに生きる人たちの営み。


世界の終わりが来ても、わたしたちは、ご飯を食べるし、空を見上げるし、大切な人の手を握る。

明日、朝目覚めてからそうするように。


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