心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

その身に包むその人が、金の卵だと信じること。そこからすべては始まる。

f:id:kayamy:20161103235811j:plain

きんの、たまご。


その文字が育むのは金の卵。

大事に大事に大切に、包まれたそのたまご。


自分がその身に抱いたものは、間違いなく煌めくもので、可能性で、大切なもの。

そんなあったかくっておおきな、そんな思いに包まれた、そんな文字。

その光る金の卵に魅せられて、ずうっとそれを見ていたい衝動に駆られた。


金の卵に魅せられる人は、自分が金の卵を育てたい人。

自分の周りにいる人が、金の卵なんだと知っている人。


きっとだれもが金の卵で、あなたは金の卵なんだって、

こうしてやさしく包まれたら、勝手に育つのだと思う。

ほんとかどうかは関係なくて。金の卵だと信じること。


それが、その人を金の卵にする。可能性の塊に、する。


その身に包むその人が、金の卵かどうかを決めるのは、

包んだその人自身なのだ。彼が金の卵だと、それを心から信じて育めば、それはきちんと形になるのだ。

そんなことを思った。

たくさんたくさん素敵な書が並ぶ個展。

ひとつひとつが本当に素敵で引き込まれたけれど。

それでも最も心を掴んで離さない書はひとつだけ。


不思議なことに、ひとりひとりがそうだった。

ひとりひとり、何を一番素晴らしいと思うかは異なっていて。

それがとても面白い、とてもそう思う。


不思議だったのは、これかあれかで悩んでる、っていうのがなかったこと。


ひとりひとりが好きな書は、ほとんどがたったひとつ、に絞られていて。


自分だけの一枚、について語るのだった。


ひとりひとりが、この書と繋がってるんだなあ、そんな風に感じさせるこの写真。


たくさん並ぶ書の中で、自分とぴったりのパートナー。

それはまるでだれかと付き合い始める時のようだった。


これからずっと、ひとつ屋根の下で暮らす、大切な書。


そんな大切で愛おしい存在と、出会いに来たのだ、みんな。


わたしはその運命の人と出会うその瞬間を、感じることが出来ていたのだと。

そんなことに想いを馳せられた素晴らしい時間。


たぶん、絵も、書も、家に飾られるすべては、家族なのだ。


ずっとずうっと一緒に暮らす家族。


だから、大切に、慎重に、選ぶ必要がある。


彼とこれからの長い時間を想いながら、選ぶ。



まるでひとつの儀式のようだ、なんてそう思う。


そう思ったら、よりいっそう、わたしは素晴らしい瞬間に、立ち会えたのだと。


そんな場にいれたことを、心から感謝します。