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心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

ひとりのひとが、ひとりのひとをただ愛していると伝えること。それが、周りも自分もその人も。すべてを幸せにする。

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お祝いに来たはずなのに、抱えきれないほどの幸せをもらってしまった。

この夜、ここに来れたということが、ここに招いてもらえたということが、本当に本当に幸せだ、とそう思う。

誰もが二人のことを祝福していて、誰もが幸せそうで、誰もが二人のことが大好きだった。

友人のサプライズバースデー&プロポーズ。

何日も前から準備されて、何ヶ月も前から企画されていたこの日のこの時間。

あの時あの店でこの企画を聞いた時、この日は絶対に空けておく、と思っていた。

彼の一世一代のプロポーズ。彼の人生の中で、最も大切な日。彼と彼女の人生の新たな始まりの日。

この日のために、本当にたくさんの人が駆けつけた。
この日のために何度も繰り返し練習して、イメージして、そうして最高のパフォーマンスを魅せてくれた。

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彼女が大役を果たしたミュージカルの仲間。
おどけて真面目に楽しく軽やかに。次から次へと繰り出されるマジックの数々。

彼女の頑張りも、涙も、喜びも、近くで見てきただろう彼が、彼女の大切な日のトップバッターを務めることが、どれだけ嬉しくて心躍っただろうか。

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ただ彼女を、ふたりを想ってここに集まったひとたちを喜ばせたくて、驚かせたくて、楽しませたくて、そうして目の前に繰り広げられる驚きの世界。

楽しくて嬉しくて、それだけで会場がひとつになった。

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最高に盛り上がってみんながひとつになったその後は。


書のライブパフォーマンス。


彼女の目を見て書き上げる、この夜だけの、彼女のためだけの、世界にひとつだけの書。


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彼女に集中する彼は、まるで宮司か巫女のようだった。

その姿は神々しく、静かで。託宣を待つ神職のようだ。


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彼が感じた彼女の魂が、彼の中を通って筆に伝わって紙の上をほとばしる。

書を書いている間は彼自身も何を書いているかはわからない。ただただ、体が動くままに、心が震えるままに筆を奔らせる。


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そうして書きあがった書。
彼女のためだけに、彼の全身全霊でもって捧げられた、それは彼女に贈る祝福だ。

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彼の親友がふたりに送ったのは、名前の意味。

あなたは、産まれたその時から、とてもとても素晴らしいひとだった。

あなたが持っている、世界でただひとつ。あなただけしか持っていない、とてもとても素敵なもの。
両親から、家族から、あなたのためだけに捧げられた。

その名前に込められた意味を、未来を、あなたを大切に思う人たちがそこに込めた愛を。

その手に何ひとつなくなったとしても、名前だけはそこにある。その名前に込められた愛と未来もまた。

自信がないなんて思わないで。
不安でこころを震わせないで。

あなたはそのままで、本当に本当に素晴らしい。

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心のままに、性も年齢も超えて愛すること。愛し続けること。すべてを解放し、すべてを受け入れ、ひとつになること。

たくさんの経験をしてきた。
普通のひとが経験しないようなことを。

そして、その分、大切なものを手にしてきた。

彼女がパートナーと行っている「縄せらぴー」。
それは、ふたりの絆を、さらにさらに強くした。

緩やかにふたりを結ぶ縄はまるでふたりの間の絆のようで。
彼女はその時、このふたりは本当に素敵なパートナーだと思っていて。
彼女には、きっと、この日が来ることも。わかっていたような気がした。

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ええやん!かちやん!
それだけで生きている、一日を50円で売るホームレス。

彼はご恩とご縁だけで日々を幸せに、ほんとうに満たされて幸せに生きている。

彼の笑顔はそれだけで周りの人を幸せにする。
肩の力が抜ける。こんな生き方もありなんだって。
なんだ、意外となんでも大丈夫なんだ、って。

彼はその存在をもって、なんでもありなんだと、なんでも受け入れられるのだと、すべてが素晴らしいのだと教えてくれる。

ご縁とご恩で繋がることで、本当に素晴らしい世界が開けることを、常識では全く見えない世界を見せてくれる。

彼がそこにいるだけで、すべて肯定されるのだ。

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彼女が大好きなスピッツの歌。それを、彼女が大好きだと言った、かっこいいと感動していた彼女に歌ってもらう。

彼女に歌ってもらいたかった。
彼女の歌を、聞かせたかった。

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2曲が終わったところで突然客席から踊りながら、歌いながらステージに登ってくるひとたち。

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フラッシュモブ。ひとりひとりが心からの想いを込めて、歌い上げるうた。

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そこには、ふたりを祝いたいという想いだけが、ふたりのことが大好きだという想いだけが、溢れていた。

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前日に急に決まったフラッシュモブ
それでもひとりひとりが最高のパフォーマンスを魅せてくれた。

それは、ふたりへの想いがなせること。
ひとりひとりが、感動でこころを震わせていた。
ふたりへのお祝いの気持ちが、ただただ、歌に込められて、歌を、歌う人たちを、輝かせていた。

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ライブハウスに三味線の音が響き渡る。
凛とした、ぴんと背筋が伸びるような。
強く、雄々しく、豊かな音の世界に引き込まれる。

直前までとても緊張していた彼なのに、弾き始めたとたんに何かが舞い降りたようだった。
それほどまでに、会場を魅了する神がかり的なパフォーマンス。
会場が圧倒的な三味線の世界にただただ浸った。



そして、最後に。
彼から彼女へ捧げる魂のうた。

一緒に住んでいるから、練習する時間はなかった。
そうそうたるメンバーの演奏の後で、なんの練習もしていない、ギターもぜんぜん触っていない自分。

でも、それでもこの歌を歌いたかった。

彼女に届けたい、歌が、想いがあった。

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彼女はそれを、ただただ聴き入っていた。
あんなにたくさんのひとがいたのに、彼女の世界には彼しかいないように見えた。

彼女は、ただ彼ひとりだけを見ていた。聴いていた。
そして、その歌に込められた彼の想いを受け取ろうとしていた。素直に、まっすぐに。泣きながら。

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たくさんの人が、彼と彼女のために、心からのお祝いの気持ちを込めて、その場を創り上げた。

平日の夜。多くの人は仕事がある日。

でも、彼女の誕生日当日でなければならなかった。

そして、仕事があるにもかかわらず、ひとりひとりが彼と彼女のためにその場所へ向かった。

最終的には会場がぱんぱんになってあふれるほどの人が集まった。その数は70名ほどいただろうか。

彼女にバースデーメッセージを掲げた写真を送った人は100人を超える。


結局のところ、わたしたちはすごく単純だ。
自分の大好きな人が幸せそうに笑っていたら、それだけで幸せになるのだ。

彼と彼女がとてもとても幸せそうに、嬉しそうに笑っていたら、その先の楽しくて幸せな日々が見えたら、もうそれだけで幸せなのだ。

この場所には幸せしかなかった。大好きなひとの、大切なひとの、幸せを喜ぶそのエネルギーしかなかった。

みんなが最高の笑顔で笑っていて、みんなが心から二人を祝福していた。おめでとう、ありがとう、幸せだよって、その想いだけであふれる空間。

こんな空間が他にあるだろうか。
こんな瞬間が他にあるだろうか。

彼を知らない人もいた。
彼女を知らない人もいた。

でも、そんなの関係なかった。

みんなが彼のことも彼女のことも大好きだった。


彼から彼女に捧げられる、渾身の言葉たち。

あの言葉には、彼のすべてが、魂が篭っていた。

あれほどに誰かひとりを愛せる人が、

あれほどに誰かひとりに愛される人が、

この世にどれくらいいるだろうか。

考えに考え抜いただろう、ひとつひとつの言葉。
でもそんなものでは到底伝えきれない、伝えられない、彼女への感謝と愛が、彼からあふれていた。

どれだけ言葉を尽くしても、どれだけ時間をかけても、どれだけ共に過ごしても、伝えきれないほどに。

ただただ愛していると。

心から、大切に想っていると。

彼にとって、生涯ただひとりのひと。


ひとりのひとが、本当に心から誰かを愛していると、その想いをわかちあえる時間。

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プロポーズ、なんて。
彼と彼女の本当に大切でかけがえのない瞬間を、共有させてもらえるなんて。

そんな素晴らしいことが、この世にあるだろうかと。
本気でそう思った。


どんなに美しい景色より、どんなに素晴らしい絵画より、感動する。心が震える。本当に、本当に幸せだとそう思う。

誰かが心から誰かを想うことが、誰かが心から幸せだと想うことが、それだけで。この場にいたひとすべてを幸せにする。

彼はただ、彼女のためにこの盛大なサプライズを企画した。
彼女はただ、彼からもらう贈り物のすべてを、喜びと幸せと感謝の中で、素直に受け取り続けた。


彼も、彼女も、自分の想いのままに、自分のやりたいことをやって、感じたいことを感じて、受け取りたいものを受け取った。

それだけのこと。

でも、それがこの場にいたみんなを幸せにした、っていうことが、本当に本当に凄いことで。
 

ひとりのひとが、ひとりのひとに、ただ心から愛してる、と伝えるそののことが。

こんなにも多くのひとを幸せにする。
  

これってすべての解なんじゃないかなあって思った。


争いも妬みも嫉みもなにもかも。

ひとりひとりがひとりひとりの大好きなひとのために、自分のために、自分が心からやりたいことをやっていれば。それで嬉しくて楽しくて幸せでたまらなくなっていれば。そうしたら、まわりのひとも嬉しくて楽しくて幸せで。それって世界平和なんじゃないかなあってそんな大それたことを思ってしまった。


そんなことを思うほどに、この夜は最高の時間だった。今もあの幸せの余韻が残っている気がする。しばらくはあの幸せの余韻の中にいることが出来る気がする。


この日この時間に、ふたりを祝えて本当に幸せです。
あの場にいれたという奇跡に、心から、感謝します。


そして改めて。

心から。心から。
結婚、おめでとうございます。

永遠の、幸せを。

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