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心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

自然にたゆたう、自然がつくりだす、音の世界に沈む。ーSamadhiBowl / 三昧琴

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不思議な音色と空間に身を委ね、自分とゆるりとからたうひととき。


SamadhiBowl / 三昧琴

 

純チタン、鉄を一点一点丁寧に、心を込めて鍛造した皿状の鐘。


真冬にしか造られないそれは、チタンや鉄という素材が持つイメージからは想像できない、なんともいえず心地良い、独特の音を奏でる。


豊かに緩やかに響く鐘の音。

柔らかで、静かで、まるで水が波紋を作る、そのときに音がするのだとしたら、こんな音色を奏でるのではないか、と思う。


水の波紋が広がるように、音の波がゆっくりと届く。

ひとつ、またひとつ、空中に、水の波紋が幾重にも広がっていく。


まるで現実からふわりと離れたような、やさしく幻想的な時間。

あまりにも心地よくて、いつまでも、いつまでも、その音に身を委ねていたいと思った。


彼は、自分で曲は作らない、自然に曲を作ってもらうのだという。


森の中に入る。

森の声を聴く。

風の音、木々の音、水の音、生き物たちの声。


自分が心地良いと感じるその場所に鐘を置き、最初の音を奏でる。

あとは、自然が音を導いてくれる。

自分が考えるのではなく、ただその場所がふさわしい音を奏でてくれる。

自分の手はそれをなぞるだけ。


自然が奏でる曲は、同じ場所でも毎日毎瞬全く違う。

自然は決して同じ曲を奏でない。


自然は最高のアーティスト。

彼らに自らのすべてを委ね。

自然の音とともに鐘の音を。


彼の曲は、ひとつひとつ全く違う世界を奏でる。

目を閉じて、彼の奏でる音だけに体を預けると、

その音の広がりとともにまぶたの裏に景色が広がってゆく。


それは、とても不思議な体験だった。

彼がその音とともにあった場所とは違うのかもしれないけれど、自分の中に広がってゆく景色があるのだ。


この日見たのは、蓮の花だった。

真っ暗な空中に幾重にも広がる波紋とその波紋に寄り添うように咲く美しい蓮の花。


波紋と蓮が淡く光りながら生まれては消えていく姿はとても幻想的で、どこか宇宙を思わせた。


わたしが異常なのかもしれませんが、最初はあえて映像を見ずに目を閉じて、その場所の自然と彼が奏でる音を、こちらのページから聴いてみてください。


http://www.samadhibowl.com



この一日の間に、素晴らしい出会いが驚くほどたくさんありすぎて、ただただ感謝しかない。

こんな美しい音に巡りあわせてくれて本当に本当にありがとう。

このタイミングで出会えたのも奇跡だった。


やっぱり、こんな風に、余白と余韻と静けさ、そして自然にふれる時間がわたしにはとてもとても大切。

静かに、ただただ音や絵や景色や自分に寄り添う。

その時間が、わたしの軸を元の位置に戻す。バランスを取ってくれる。大切にしよう。


そんなことに、気づかせてもらえた時間でした。

繰り返し繰り返し伝えていますが、この場を作っていただいたこと、この場に招いていただけたこと、本当にありがとうございます。





最後に、ホームページから聴ける曲がわたしに見せた景色をご紹介します。

どれも、本当に素晴らしい曲です。




-Look at the Garden of your heart-

微かに聴こえるのは虫の声だろうか。

そびえ立つ、山々が見える。

高く、高く。

日本の山とは違う、

切り立った崖のような細く長い峰。

霧で霞む中にそびえる木々の緑と岩肌。

中国は武陵源の天子山の景色。

静かに見下ろす山々と、静かになる心の波。

穏やかに、心が凪いでいく。




-Winds and flower-

鮮やかで美しい鳥の声。

風に揺れる木々のざわめきと風の音。

彼方に低く見える山々と、目の前に広がる青い空。

高い山の中腹に建てられた寺院のような場所から、それらを臨む。

それはチベットの景色に似ていた。

軽やかな音が重なるたびに花々が咲いて揺れる。

それはいのちの輝き。




-Sun rise/ hamon-

地平線から、光がさす。

海と、太陽と、地平線だけを臨む部屋。

南アジアの装飾が施された、美しい宮殿。

朝日がその柱を、床を、手すりを、少しずつその光で染めていく。

庭にある柱のモニュメントの上を、庭の美しい木々や花や葉の上を、音が跳ねて転がる。

音ともに光がそれらを染め上げて、柱が、花が、目覚めてゆく。

日が沈むとともに死に、朝日が昇るとともに。

いのちが生まれる朝が来る。


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