心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

おとなの学校 勝手にサーカス!? 第二夜 一限目 佐藤あみ 先生「心が動くまま」

キングコング西野亮廣さんが校長となり、最高に面白い先生だけを集めて開校する、一夜限りの大人の学校「サーカス!」

あまりにも面白く夢中になるのでチケットは即日完売、満員御礼のバケモノ学校。

その夜に魅了され、自分もこんな学校を開催したい!と西野さんに許可をもらって下北沢の夜に満を持して開校。
それが「勝手にサーカス!?」

大盛況のうちに終わった第一夜。満を持して開校する第二夜。この夜も、とても素敵な時間をもらえました。
そんなわけでつらつらと、あの夜の講義ノートを開いてゆくことにします。


勝手にサーカス!? 第二夜

一限目 佐藤あみ 先生「心が動くまま」


ここまで、自分のことを赤裸々にまっすぐにさらけ出せる人がいるだろうか。

話していることは、いわゆる「後ろ向き」と捉えられる内容もあるのに、それを感じさせない語り口。

そこには、ただただまっすぐに素直に、ありのままの自分を語る彼女がいた。

若干21歳。

けれど、彼女の纏う雰囲気は、すでに自立した者のそれだ。

演劇の学校に通うことなく女優として自分で自分をプロモーションし、そして数々の劇に出演する彼女は、自分で道を切り開いてきた人だ。

普通だったら演劇の学校に通って卒業して下積みから…というそこを、彼女は一気に飛び越えていった。

誰も歩まない道を、先を歩む人がない道を。
まさに、道無き道を、彼女は力強く歩んでいるのだ。

そんな彼女をわたしは尊敬しているけれど、
それでも彼女は自分に自信がない、と言う。

それを、女優として堂々と人前に出ている彼女が言うことに、どれだけ勇気がいることか。

女優にはイメージ、というものがある。

彼女はそんなことを考えていない。

ただ、自分の気持ちに素直にまっすぐに、自分自身を生きているのだ。

だから、どんなにみっとなくてどうしようもない自分のことを語っているようでも、彼女の言葉はまっすぐに届く。

彼女の話を聞いていて、居心地が悪いと感じたり、嫌な気持ちになるとかそんなことが全くない。

それは、彼女が自分自身を認めているからだ。
受け入れているからだ。

どうしようもなくてだらしがない、弱くて脆い自分を。

それも自分自身なのだと。

受け入れて、そうして前を向いて生きているからだ。

彼女は言う。
わたしは自分に自信がないから、たくさんのわたしの前を歩いている人たちの話を聞いて、その通りに歩むのだと。

わたし自身は答えを知らない、わたしの周りのひとが答えを知っているのだと。

それは、彼女が周りの人を信頼している証。
彼女が、周りの人から信頼されている、証。


そして、周りの人が自分を認めて真摯にアドバイスをくれることを知っている証だ。


自分の周りにいる人たちを信じられるということは、自分自身を信じているということでもある。

結局、誰に何を言われても、自分の可能性を本当に心から信じていなければ、そのアドバイスを聞くことは出来ない。

無理だ、自分には出来ない、と自分の中に逃げてそうして前には進まない。

けれど、彼女は前に進む。

自信がないと言いながら。

それは間違いなく、彼女の強さだ。


自分がどうしようもない無能な人間だと知ることは、とても辛いこと。

行動して、壁にぶち当たって、何度も何度も自分の限界を思い知らされる。

何度も何度も涙して、何度も何度も挫折しそうになる。

それが辛くて耐えられないから、誰も挑戦しないのだ。

けれど、彼女は進む。進み続ける。

ただがむしゃらに前を行く人たちに着いていき、行動していくその中で、彼女は自分自身の道を見つけていくだろう。



そんな彼女の転機となったのは、ホームレス小谷さんだった。

小谷さんが居候していたキングコング西野さんの家を追い出され、ホームレスになったその日から3日後。

彼女は小谷さんと出会った。

小谷さんは、彼女をいろんな人のところに連れて行った。
彼女はただただ素直に小谷さんについて行った。
小谷さんと共にいた1年間で、出会った人は3桁に上るという。

けれど、得体の知れない、地位も名誉も何もない、ホームレスを信じて彼の招いてくれるままに行動なんて出来るだろうか。

今でこそ、それなりに名が知れて、自分の一日を50円で売ってご恩とご縁で生きているホームレス、として日々を楽しく生きている小谷さんも、その当時は本当に、全くの無名だった。

彼女には夢があった。
そのための時間もお金も労力も、とても大切だったはずだ。

けれど彼女は小谷さんに着いて行くことを選んだ。

そしてその選択こそが、彼女の道を開いていったのだ。

彼女の一番の武器は、その素直さとまっすぐさにある。

誰もが、知らない道を進むことは恐ろしい。

そして、誰かを信じることも恐ろしいのだ。

けれど、彼女は目の前にいるそのひとを、まっすぐ信じて素直に着いて行く。

それで失敗したこともあったかもしれない。

それでも、彼女のあり方は変わらない。

まっすぐ素直に信じて進むその瞳の輝きも。


彼女のそのまっすぐさに、素直さに、ひとは惹かれるのではないだろうか。

そんな彼女だからこそ、ご縁が繋がって、そうして道が開いていくのではないだろうか。


素直であること。
人を信じること。
そして進むこと。

そんな、あたりまえのことの大切さを、彼女から教わったような気がした。


あみさん、本当に、本当に、素敵な授業をありがとうございます。


佐藤あみTwitter

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