北海道の片隅で、その地の可能性と未来を開く。なにもないところから立ち上がる、ひとりの高校生がいた。
北海道のえりも町。
昆布が有名なその町で、自分の中の熱い想いと希望を持って、ただそれだけを握りしめ、勇気を出して立ち上がった女子高生がいる。
その彼の、独演会をえりも町で開催する。
最低必要なお金は30万。
普通の家庭の女子高生に、到底用意できるお金じゃない。
それでも彼女はあきらめなかった。
田舎だから、
高校生だから、
お金がないから、
そんな言い訳を並べて諦めるのはもう嫌だ。
だって今はクラウドファンディングという仕組みがある。
あとはやるかやらないか。
自分を信じられるかどうか。
それだけだ。
高校生が西野さんの独演会を主催する。
無謀だなんの意味がある?
なんでわざわざこの場所で?
経験も人脈もなくて成功するの?
そんな声を聞くかもしれない。
でも、彼女はその恐怖を受け止め勇気を出して立ち上がった。
お金も能力もある大人でさえ、初めてのことに一歩踏み出そうとするときには膝も心も震えるものだ。
それを、なんの後ろ盾もない、なんの実績もお金もない、普通の家庭の普通の女子高生が、立ち上がったのだ。
成功なんて全然約束されてない。
何から手をつければいいのかさえわからない。
でも、やるんだ。
それだけを決めて彼女は一歩を踏み出した。
西野さんが好きなら東京に独演会を見に行けばいい。
別にわざわざ田舎のえりも町で開催する必要なんてない。
そうじゃない。
この町で、彼女の生まれたこの町で。
彼女が大好きなこの町で、開催することにこそ意味がある。
彼女は自分の生まれた町が大好きだ。
大好きだからこそ、良くなって欲しいって思う。
田舎に生まれたそれだけで、選択肢が東京より少ないなんて、そんなことはない。
出来ることが少ないなんて、可能性が低くなるなんて、そんなことは、ないんだ。
この町に住む大好きなひとたちが、いろんなことを理由にして、あきらめる姿を見たくない。
きらきらしたものを持っているかどうかに生まれた場所は関係ないと、彼女は信じている。
昔は交通手段がなかったかもしれない。
離れた場所の人と交流する術もなかったかもしれない。
お金を集める方法も、それを伝える方法も。
でも、今は違う。
ただ、みんながそれを知らないだけ。
ワクワクする世界はすぐそばにある。
手を伸ばせば届く場所にあるのだと。
それを知って欲しい。
だからこそ、無茶でも無謀でも、まずは自分が立ち上がる。
なんにもない、想いだけしかない女子高生に出来たなら、誰だって出来るはず。
多分彼女は震えるほどに不安も恐怖も抱えてる。
でも、それと同じくらい。
ワクワクする、希望にあふれた未来を信じてる。
実際にえりも町で独演会が開催されることはもちろん素晴らしいけれど。
きっともっと素晴らしいのは、ひとりの女子高生が、なんにもないところからひとつの場を創り上げるその姿。
素晴らしい演劇を、舞台を、何度見ても、最も記憶に残っているのは試行錯誤して七転八倒して、もちろん出来上がりはプロのそれに及ぶべくもない。それでも最高に楽しかった、文化祭だったりしないだろうか。
なによりも、ひとのこころに残り続けるのは、実際にその場に参加してぐちゃぐちゃになりながらも、大変すぎて死にそうになりながらも、それでもひとつのものを創り上げたその瞬間。
自分のこころがなによりも震えるのは間違いなく、そんな時間なのだ。
もしえりも町にいるなら、その近くにいるならチャンスだと思って欲しい。
彼女と共に、なにもないところから創り上げる経験ができるのだから。
その時間は、間違いなく、あなたの人生にとってかけがえのない時間になる。
忘れられない、人生の中で本当に大切な時間になる。
彼女の、勇気を持って踏み出したその一歩。
えりも町の近くに住んでいる人は彼女の元へ。
遠くに住んでいる人も、彼女の挑戦を応援して欲しい。
立ち上がろうとする、新しい未来を切り開こうとする、彼女のその道の先を、ともに切り開いて欲しい。
なによりも、えりも町のみなさんに届いて欲しいのでシェアしていただけると嬉しいです。
わたしも、彼女をこころから応援しています。
そして、こころから彼女のことを尊敬しています。
素晴らしい姿を見せてくれてありがとう。
えりも町のこんなに素敵な記事も見つけました。
えりも町の昆布は昔から自然に採れた昆布ではない。
砂漠のような場所だった、その地を半世紀という長い時間をかけて、森を再生させたひとりの昆布漁師がいたのだと。
彼がいたそのおかげで、わたしたちは美味しい昆布を食べることが出来るのだ。
誰かひとりの強い想いが、死滅していた森すらも再生させる。
そして彼のその思いは受け継がれ引き継がれて、今もわたしたちの食卓に、美味しい昆布を届けてくれる。
そう。
だから。
なにもないところから、ひとつのものを作り上げることも出来るはず。
彼女が夢見る西野さんのイベントが成功する、それも素晴らしいことだけれど、その先に、えりも町の魅力を味わって、その場所そのものを楽しんで、来てくれた人みんなが、それは地元のひとだって。
西野さんのイベントは起爆剤や着火剤。
その何時間かだけで終わるなんてもったいない。
その先に、素晴らしいえりも町の未来を描けたら。
次に繋がる何かを作れたら。
そんな素敵なことはない、とそう思うのだ。
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