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心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

自未得度先度他(じみとくどせんどた)

道元禅師の言葉です。

釧路でこの言葉に出会うとは思いませんでした。


わたしを含め、多くの方がよりありたい姿に近づくため、ありたい世界を実現するために学び、行動し、それを積み重ねています。

では、いつになったら、それを他者に分け与えることができるのか。

高みを目指せば限りなく、いわゆるプロやコーチといった基準めいたものも、誰かが決めたものだったり世間の空気でしかありません。


だから、「いつ」というのはないのだと。誰かに何かを与えるなどおこがましいと感じる今この瞬間から、自分が持つものを最大限動員して、他者に分け与えればいい。


そして、そのタイミングも、今しかないのです。


初日に、初対面にも関わらず、しかも自分の撮影があるにも関わらず、全くの初心者で右往左往しているわたしに時間を割いて懇切丁寧にたくさんのことを教えてくれた方がいました。


わたしは、その日の夕方に発つその方をきちんとお見送りしませんでした。もちろん、空港でお別れする際にお礼は伝えましたが、わたしがしてもらったことを考えれば、車を降りて、空港のロビーまで同行し、わたしができる最大限の行動をもって感謝の気持ちを表すべきでした。


2日目の朝までご一緒した方は、わたしたちが次の目的地に行くときに、この寒い中、外まで出てわたしたちが見えなくなるまで見送ってくれました。

彼女と一緒にいた時間は、半日にも満たないものでした。それでも、そこまでしてくれたのです。


旅先で会った人とは、もう二度と会うことがない確率の方が高い。

だから、あの時こうしておけばよかった、こうしたかったのにできなかった、それを補う時間は与えられません。

今回は旅先でしたが、毎日顔を合わせている人も、いつどんな理由でもう二度と会わなくなるかわかりません。

職場に、突然心身の不調で来なくなった方がいます。その方とわたしは、おそらくもう会うことはありません。


だから、一瞬一瞬、その人と、そして自分と向き合いながら過ごせているか、がとても重要なのだと感じました。


ネイチャーとは、大自然のことだけではない。

ネイチャーとは、普段の人との関係性である。

人間も自然の一部で、人の生活はネイチャーそのもの。


自然と人の営みが切り分けられているわけではないのです。すべて、繋がっている。

日々を、他者を大切に過ごしている人は、不思議なほどご縁が繋がってとても良い方向に向かっていきます。


それは、自然と触れ合う際も同じ。

会いたいと思っていた動物に会えたり、見たいと思っていた景色に出会えたり。

それは、毎日の自分の積み重ねの結果なのだと。

言葉だけ聞いていると不思議なように思えますが、でも、とても腑に落ちました。

うまくいかない人はすべてうまくいかない。うまくいく人はどんどんうまくいく。

その違いは歴然としすぎて、単なる運とかそういうもので片付けられないと感じるからです。


ここでは、美しい景色や、素晴らしい動物たちの姿を見て感じるだけではなく、心のあり方や生き方も学ぶことができます。

この時間も、わたしにとっては何ものにも変えがたい時間です。


改めて、来て良かった、と感じます。

自然の世界に不必要なことはない、と言われると納得するのに、こと人間の世界になると、それに懐疑的になります。

けれど、人間の世界でも、不必要なことはないんだな、と思いました。わたしが過去の苦しい体験から大きな学びを得たように、自分がその経験から受け取る姿勢さえ持っていれば、全部必要だった、と思えるのでしょうね。


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今月の25日。

 

わたしがその写真に、その生き様に心震え、わたしをカメラの世界に導いてくれた、わたしの人生にとっての転機をもたらしてくれた、安藤誠氏の講演会があります。


安藤誠講演会「北方の自然と丁寧な生き方」

神奈川県座間市 麦っこ畑保育園チャリティ講演


日時:8月25日(木)16:00〜17:30


場所:横浜市西区高島2-3-21 ABEビル4F アドウェーヴスタジオ


会費:大人2000円(子供)中学生以下は無料。

※大人の講演参加費は全額麦っこ畑保育園へ寄付させてもらいます。


 

今回の講演会の売上は、全額麦っ子畑保育園が存続するための費用に充てられます。

 

こどもたちを分け隔てることなく、こどもたちの「やりたい」を尊重し、こどもたちを主役として運営される保育園。

年齢も、障害の有無も関係なく、みんな同じひとりのこども。

 

園舎は木で出来ており、木のぬくもりとともに、夏も冬もエアコンをつけることなく自然のままで、こどもたちの本来の力を制限せずに、のびのびと過ごせるように。

 

低農薬または無農薬の美味しいごはんを手作りで。

 

自然とともに、本来の自分自身が持っている素晴らしさとともに過ごす日々。

 

そんな素敵な保育園が、今、存続の危機に立たされています。

 

神奈川県座間市のこどもたちが、のびのびと成長できる場所を守りたい。

 

講演会に行ける方は安藤氏の写真に、哲学に触れて欲しいので是非講演会に。

 

平日なので行けない、という方もこちらのクラウドファンディングページから支援していただけると嬉しいです・・・!!

https://readyfor.jp/projects/mugi7087

 

今年の1月に安藤氏の住む北海道のヒッコリーウィンドを訪れた時の記録はこちら。安藤氏と、道北の自然の素晴らしさが少しでも伝わると嬉しいです。

 1日目 写真は嘘をつく。

http://letterforyou.hatenadiary.jp/entry/2016/08/16/222609


2日目 自未得度先度他(じみとくどせんどた)(このページです)

http://letterforyou.hatenadiary.jp/entry/2016/08/16/223019


3日目 共に学ぶ。その本当の価値。

http://letterforyou.hatenadiary.jp/entry/2016/08/16/223050


最終日 出来ないということがわかる。それが成長するということ。

http://letterforyou.hatenadiary.jp/entry/2016/08/16/223334