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心の景色の旅に出る。

こころふるえるだれかとの時間、そのものの中にあるだれかの想い、だれかの、じぶんのこころを旅したその軌跡を綴っています。

ママのスマホになりたい。

 

ママがスマホばかり見るなら

ぼくはスマホになりたい

 

こどもだけではなく、おとなにも読んで欲しい。

そんな絵本だと思った。

 

昔はテレビで。

今はスマホで。

 

すぐそばにいるのに、ママはぼくを見てくれない。

すぐそばにいるのに、ママにぼくの声は届かない。

 

すぐそばにいるのに、

気持ちが通じない、届かないこと。

まるで遠くにいるみたいだって思うこと。

まるで自分がいないみたいだって思うこと。

 

それは、幼稚園にいて、ママと離れていることよりもさみしい。

 

こどもは、よく見ている。

おとなが思うよりずっと。

 

おとなが少しこどもから気をそらしたり。

おとなが少しものごとをごまかしたり。

そういったことに、敏感に気付く。

 

そして、よくわかっている。

おとなが思うより、ずっと。

 

なんでお母さんがそうするか。

なんでお母さんに余裕がないか。

 

ぜんぶわかっていて、だれよりもなによりも、お母さんを愛しているから我慢する。

辛くて仕方がないから困らせる。いたずらする。

 

お母さん、ぼくを見て。

たとえどんな形でもいいから。

 

お母さん、わたし我慢する。

自分が辛くても、愛しているから。

 

そんなことを、こどもに思わせていないか。

そんなことを、こどものころのわたしは思っていなかっただろうか。

 

この絵本を読んで涙が出るなら、そういうことなのだと思う。

こどもに対する自分を振り返り、母に対する自分を振り返る。

 

だって、愛しているのは、愛されているのは間違いないのだから。

ちょっとしたすれ違いで、

届かないのだとしたら、

伝わらないのだとしたら、

受け取れないのだとしたら、

そんなに悲しいことはない。

 

たとえいっとき涙が流れても、

また愛してると伝えることはできる。

気付いて伝えられたら、

気付いて受け取れたら、

もっと深く自分の中に、こどもの中に、染み込むだろう。

 

そんな風に。

自分の、こどもの心を見つけて癒すことができる、そんな絵本だと思う。

 

気付かないことは多い。

気付かずに、傷付けて。

気付かずに、傷付いていて。

 

でも、気付いたらそこからまた一歩が踏み出せると思う。

何度も何度も同じ過ちを繰り返してしまったとしても。

 

何度でも、またここから始められる、と思う。

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絵本は、こちらから。

わたしの感想はちょっと重めです、が。

 

のぶみさんの絵本は、笑えて泣けて優しい絵本。

笑って頷いてはっとして、涙する。

そんな風に、優しく語りかけてくれる絵本です。

 

 

 

ママのスマホになりたい

ママのスマホになりたい